熱力学の解答付き演習

ポリトロープ過程 の仕事

演習 22 · レッスン 5 — 理想気体への応用

  • ポリトロープ過程
  • 圧力による仕事
  • ラプラスの法則

問題

かつ とし, を満たす 理想気体の準静的過程を考える。

  1. を を用いて求めよ。
  2. 等圧過程()の結果を導け。
  3. 等積過程の場合,その値はいくらか(前問の式は用いないこと)。
  4. の場合はどうなるか。 を導け。

ヒント

ヒント
として とおき,積分した後, を用いる。

詳しい解答

解答
問1。 ポリトロープ関係式は

と書ける。 銀行家の符号規約により,気体が受け取る仕事は

のとき, の原始関数は である。したがって,

ここで

よって,

問2。 のとき,関係式 は となるので,過程は等圧である。 だから,

等圧過程の仕事の式が直接得られる。

問3。 等積過程では, であり,各瞬間に である。したがって,

自明でない等積過程に対応する有限の は存在しない。体積 が一定ならば, 関係式 は圧力 も一定であることを要求するからである。 等積過程は形式的な極限 とみなすことしかできない。

問4。 のとき,被積分関数は に比例する。 原始関数はもはやべき関数ではなく,対数関数である。したがって, 積分を別にやり直す必要がある。ポリトロープ関係式は

となる。 閉じた理想気体では なので,温度は一定であり, である。したがって,気体が受け取る仕事は

圧縮では なので,対数は負であり,予想どおり となる。