熱力学の解答付き演習
同じ内部エネルギー変化、三つの移動形態
演習 7 · レッスン 4 — 熱力学第一法則
- 熱力学第一法則
- 内部エネルギー
- 熱
- 力学的仕事
- 電気的仕事
- 熱量測定
- 状態関数
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問題
液体、その熱量計、浸された小さな抵抗器が、巨視的に静止した閉じた系を構成する。 容器は剛体で、系の全熱容量は一定とする:
系を、 の平衡状態 から の平衡状態 に移したい。次を仮定する:
巨視的な運動エネルギーと位置エネルギーの変化はゼロである。 外部への損失はすべて無視する。
同じ初期状態 から、次の三つの手順をそれぞれ独立に行う:
- 手順1. 系を高温熱源と熱接触させるが、系には仕事を一切与えない。
- 手順2. 壁を断熱する。質量 のおもりを高さ m だけ落下させ、その力で羽根車が液体をかき混ぜる。最後には羽根車と液体は静止し、おもりが失った力学的エネルギーはすべて系に伝わる。 とする。
- 手順3. 系は熱 kJ を受け取り、不足分のエネルギーは電気的に抵抗器へ供給される。受け取る電力は一定で W である。
- 三手順に共通する内部エネルギー変化 を求めよ。
- 最初の二手順のそれぞれについて、系が受け取る熱 と仕事 を求めよ。第二手順では必要な質量 を求めよ。
- 第三手順について、受け取る電気的仕事と抵抗器への通電時間を求めよ。
- 三つの過程は同じ初期状態と最終状態をもつ。それにもかかわらず と が異なり得る理由を説明せよ。最終状態 の系は「熱」や「仕事」を含むのか。
ヒント
ヒント 銀行家の符号規約で を適用する。羽根車について、系が受け取る仕事は おもりの位置エネルギーの減少 に等しい。導線を通って境界を横切る電気エネルギーは 電気的仕事として数える。
詳しい解答
この値は二つの平衡状態 と だけに依存する。 問2。 第一手順では仕事を受け取らないので である。 第一法則より エネルギーが系に入るため、熱は正である。 第二手順では壁が断熱されているので である。 内部エネルギー変化はすべて羽根車の力学的仕事による: だから この大きな桁は、わずかな温度上昇にもすでに相当量の力学的エネルギーが対応することを示す。 問3。 第一法則から この仕事は正である。電源が系へエネルギーを与えるからである。 より 問4。 三つの経路はそれぞれ および を与える。いずれも は kJ で、同じ変化 を生む。 内部エネルギーは状態関数だが、熱と仕事は過程中のエネルギー移動を表す。 最終状態 で系は内部エネルギーをもつが、「熱」も「仕事」も含まない。 解答 問1。 温度差は K である。したがって