熱力学の解答付き演習

等温大気と化学ポテンシャル

演習 41 · レッスン 8 — 変化の方向、平衡、安定性

  • 化学ポテンシャル
  • 大気
  • 気圧の公式
  • 重力
  • 理想気体

問題

高度 にある空気1モルについて、一般化された化学ポテンシャル

が与えられている。ここで は空気のモル質量である。大気は等温であると仮定する。

  1. 平衡状態で が によらないはずである理由を説明せよ。
  2. これより、 が満たす微分方程式を導き、次に気圧の公式を導け。
  3. 、、、 のとき、 を見積もれ。
  4. このモデルの重要な限界を一つ挙げよ。

ヒント

ヒント
平衡状態では、少量の物質をある高度から別の高度へ移しても、自由エネルギーは一次で変化しないはずである。

詳しい解答

解答
1. もし がある高度で別の高度より大きければ、 ポテンシャルの低い領域へ物質が移動することで自由エネルギーが減少するはずである。 したがって平衡は を課す。 2. 温度一定のもとで

よって である。 から まで積分すると

したがって

3. SI単位でのモル質量は である。指数は

よって である。

4. 実際の大気の温度は高度とともに変化する。 等温モデルは有用なオーダーを与えるが、正確な分布は与えない。 また、湿度や組成の変化も無視している。